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チェンジ・エージェント20周年記念イベント 「システムチェンジのためのシステムリーダーシップ~未来を共創する新たなリーダーシップのあり方」
2025/04/19 (土)13:00 - 17:30
概要・詳細
現代社会は、気候変動、経済格差、ジェンダー不平等、社会的排除など、複雑で相互に関連した課題に直面しています。これらの問題は、個人や一組織の努力だけでは解決できない「システム全体の問題」であり、システムそのものの根本的な変革、すなわち「システムチェンジ」が求められています。
システムチェンジ(System Change) とは、特定されたシステム全体の機能、構造、価値観、あるいはパラダイムを抜本的に変革するためにデザインされた意図的なプロセスを指します。これは、表面的な解決策や一時的な改善ではなく、問題の根本原因や根源にアプローチし、システムそのものを再構築することを意味します。実践のスケールはさまざまで、1)組織やコミュニティの運営をその構造、カルチャーから見直す個々の集団システムレベル、2)市場やサプライチェーン、セクターについて境界、構造、ルールから見直すフレームワークのレベル、さらには、3)社会経済システムのモデルそのものやパラダイムを転換するレベルまで多岐にわたります。
どのシステム規模であれ、システムチェンジを実現するには、既存の枠組みや考え方を超えた抜本的な意識の転換が求められます。ここで注目されるのが、「システムリーダーシップ」という新たなリーダーシップのスタイルです。
システムリーダーシップ(Systems Leadership)は、複雑なシステム全体を理解し、多様なステークホルダーを巻き込みながら、共通のビジョンに向けて協働するリーダーシップのスタイルです。システムリーダーは、組織の枠を超えて連携を促進し、対話と協働を通じて、集合的なリーダー群を生み出し、変革を推進します。彼らは、トップダウンの指示ではなく、他者をエンパワーメントし、全体のシステムにポジティブな影響を与えることを目指します。
チェンジ・エージェント社は、2015年よりこの考え方を提唱し、日本における実践やパイロットを支援してきました。本シンポジウムでは、その10年間を振り返りながら、システムチェンジを実現するためシステムリーダーシップの重要性とその実践方法について、多角的な視点から議論を深めます。グローバルな専門家、ビジネスリーダー、社会起業家、出版メディア、ベンチャーファンド、ファシリテーターなど、多様な分野のリーダーたちが集い、実際の事例や最新の理論を共有します。
冒頭、主催するチェンジ・エージェント社より創業20年を振り返りながら、今後の展望としてのシステムチェンジ、システムリーダーシップの意義について説明します。
基調講演には、世界68カ国でステークホルダーダイアログを推進し、日本最初のシステム思考研修においてファシリテーターを務めたジリアン・マーティン・ミアーズさん、ビジネスセクターからは横河電機株式会社で未来共創イニシアチブのプロジェクト・リーダー玉木伸之さん、ソーシャルセクターからは児童労働撤廃と子どもたちの権利を擁護するACEの共同設立者で副代表の白木朋子さんに登壇いただきます。システムリーダーシップという言葉は必ずしも使っていませんが、それぞれの現場での具体的なイメージを交えて語っていただく予定です。
パネルディスカッションでは、社会課題解決と多様な価値創造が自律的・持続的に起こる社会の礎をつくることを目指すSIIFのインパクト・オフィサー加藤有也さん、北海道東川町でフォルケホイスコーレをモデルに学校を立ち上げ、チェンジ・エージェント・アカデミー卒業生でもある安井早紀さん、Publishing for Changeを掲げ、学習する組織やシステム思考などさまざまな書籍も出版する英治出版編集長の下田理さん、自律的な組織運営をめざし学習する組織を導入したACEの代表岩附由香さん、そして基調講演者の玉木伸之さんに登壇いただき、システムチェンジやシステムリーダーシップについてこれまでの学びをどのように活かして今後の実践につなげるかを探求します。
パネルディスカッションとその後の会場対話のファシリテーションでは、個人と組織の可能性を引き出す共創造をテーマに対立を統合する対話による組織変革を行う渋谷聡子さんにお願いします。
シンポジウム終了後は続けて、チェンジ・エージェント社の20周年を記念する懇親会を開催する予定です。
システムチェンジとシステムリーダーシップの理解を深め、次の10年に向けて日本での実践のさらなる広がりに向けてぜひご一緒ください。イベントの詳細と申し込み方法は、以下の通りです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。