「教養」を失った時代に、何を夢見るのか──大正教養主義から令和人文主義まで(登壇者:松井健人、谷川嘉浩、渡辺祐真)
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「教養」を失った時代に、何を夢見るのか──大正教養主義から令和人文主義まで(登壇者:松井健人、谷川嘉浩、渡辺祐真)
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2025/12/07 (日)19:30 - 21:00
表示タイムゾーン: JST (UTC+09:00)

概要・詳細

教養主義の死亡診断書、発行! 松井健人さんの『大正教養主義の成立と末路』(晃洋書房)の帯文です。本書は人びとが哀惜や憧れをこめて語ってきた「大正教養主義」が、実は実体をもたない虚像にすぎなかったことを明らかにした一冊です。 谷川さんは本書について、「まるで探偵のような手つきで(大正教養主義の実態を)明らかにしている」と評していますが、まさに教養の神話を解体する一書といえるでしょう。私たちの信じてきた「教養」は何だったのか、と。 そして今、「令和人文主義」と呼ばれる新しい文化的潮流が現れています。三宅香帆さん、深井龍之介さん、田村正資さん、朱喜哲さんなどに代表されるこの動きは、かつて知的エリートであった大学生を主な受け手とした教養主義とは異なり、主に会社員層を読者・視聴者として想定しています。 また、難解な専門用語やマウントのための知識ではなく、ネットスラングを交えながら「同じ層」として語りかける。料理や編み物と同じように読書を位置付け、特別視しない、権威化しない。このようなフラットな人文知との関係が編まれていると、「令和人文主義」の概念を提唱する哲学者の谷川嘉浩さんは指摘しています。 今回のイベントでは、『大正教養主義の成立と末路』の著者である松井健人さん、そしてゲストに令和人文主義を牽引する、哲学者の谷川嘉浩さん、書評家の渡辺祐真/スケザネさんをお迎えし、「「教養」を失った時代に、何を夢見るのか──大正教養主義から令和人文主義まで」というテーマでお話しいただきます。 教養幻想なきあとに、私たちの学びを駆動する新たな幻想や憧れとは何なのか。今日の「教養」や「人文」の動向を考えるうえで必見の内容となるはずです。どうぞお見逃しなく。