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東京を出るのか、とどまるのか──納得のゆく選択のために(登壇者:上野千鶴子、山内マリコ)
2025/09/09 (火)19:30 - 21:00
概要・詳細
『地方女子たちの選択』(桂書房)というタイトルを目にしたとき、ぱっと頭に浮かんだ本があります。山内マリコさんの小説『あのこは貴族』(集英社文庫)です。
主人公のひとり美紀は北陸出身。猛勉強の末に慶應義塾大学に合格するのですが、父が職を失い仕送りがカット。大学中退を余儀なくされながらも、友人と起業し、東京で逞しく生きていきます。印象的だったのは、憧れの街、東京で懸命に生きながら、立ち上げた会社では地元(=北陸)の活性化のために働くという選択です。上京してきた彼女は、東京を出るのか、とどまるのかの二択ではなく、二拠点を行き来するという働き方を選択したことに心を打たれました。
『地方女子たちの選択』(桂書房)は富山の女性14名のライフヒストリーをまとめた一冊です。「富山にとどまった女性」「富山から出ていった女性」「富山に戻ってきた女性」「富山にやってきた女性」と分けて紹介されますが、年代や家族構成、経済状況もバラバラな彼女たちの経験はこうした区分におさまりきることはなく・・・。幾重にも交差する語りが綴られています。
今回は本書の執筆者である社会学者の上野千鶴子さん、小説家の山内マリコさんをお招きし、「東京を出るのか、とどまるのか──納得のゆく選択のために」というテーマでお話しいただきます。お二人の対談は同書にも採録されていますが、こちらは富山開催。東京・三鷹にある当店での対談は、どのような展開になるでしょうか。
東京を出るのか、とどまるのか。あるいは第三の選択肢がありうるのか。社会の変化を見据えながら、納得のゆく選択をするためのヒントの時間にしていただけたら嬉しいです。是非、ご参加ください。