freee人事労務には、各機能における権限設定が詳細にできないことで、労務担当者の業務を各部署で分担できないという課題がありました。特に従業員数が拡大するほど労務担当者の負担が大きくなっていました。 そこでユーザーが権限をカスタマイズできる "カスタム権限機能" を開発することになったのですが、そのための準備がまったく整っていませんでした。 freee人事労務のアクセス制御は独自のしくみで提供されていました。一方で freee は「統合型」を目指すにあたって、権限管理基盤マイクロサービスを開発し各 freee サービスへの導入を進めています。 freee人事労務が、この「統合型」を意識したカスタム権限機能を提供するためには、このマイクロサービスに載せかえる必要がありました。 その上で、カスタム権限機能としてユーザーに提供できるように、既存のアクセス制御を全て見直し、ユーザーにとって理解しやすい体系へと整理する必要がありました。 本イベントでは、この新権限基盤への移行やカスタム権限機能提供プロジェクトでの苦労や工夫と、どのようにしてサービスの価値を大きく向上させることを実現したのかについてお話しします。