

概要
クルマの頭脳は、いま再定義される。
高い知能と強固な安全性を備えたSoCへ。
デンソーは、Physical AI時代のクルマづくりを支える
SoC開発に挑んでいます。
自動運転や先進安全の進化により、クルマにはこれまでにない計算性能と、それを確実に制御するための高い安全性・信頼性が同時に求められるようになりました。 クルマの頭脳は今、「高性能であること」と「安全であること」を両立させる存在へと進化しています。
これまでクルマの電子制御は、用途ごとに分かれたECUがそれぞれの機能を担うことで発展してきました。 しかし、AD/ADAS(自動運転/先進安全)の高度化に伴い、カメラ等のセンサー入力を受けてAI推論を行い、その結果をもとに認知・判断し、制御へとつなげる――こうした一連の処理を、リアルタイムかつ途切れなく実行することが、車両の性能と安全性を左右する前提条件になりつつあります。
このとき重要になるのは、単に計算性能を引き上げることではありません。 高い演算能力を発揮しながらレイテンシを抑え、消費電力と発熱を制御し、異常時にも意図した動作を維持できること。 性能・効率・安全・信頼性を同時に成立させる設計が、車載システム全体に求められています。
一方で、車載AIが動作するクルマという環境は、電力や冷却を潤沢に投入できるデータセンターとは根本的に異なります。 使用できる電力や放熱には厳しい制約があり、温度条件も過酷です。 さらに、長期供給への対応や機能安全といった車載特有の要求も避けて通れません。
こうした制約の中で車載AIを実用化するには、ソフトウェアだけを最適化しても、半導体だけを高性能化しても不十分です。 アルゴリズムが求める性能・レイテンシ・精度といった要求を起点に、電力・熱・面積・コスト・安全といった半導体側の制約と突き合わせ、両者が成立する設計点を見いだすことが不可欠になります。
そのために必要なのが、ハードとソフトの境界を再定義し、計算・メモリ・通信・安全を一体として設計するSoC開発です。 SoCは単なる高性能プロセッサではなく、高性能と安全性を両立させるための車載システムの中核 となっています。
高性能と安全性の両立に挑むSoCアーキテクチャ
開発初期からゴールの先を見据えた設計思想
AIを“クルマで動かす”ためのSo...
プラットフォーム: techplay / 主催者: DENSO