TRCオンライントーク7 崔炯仁（ちぇ・ひょんいん） 「外傷的育ちの生きづらさに光を届けるメンタライジング――当事者と支援者のために」 メンタライジングとは、他者や自分の行動の背後にある「心」の働きに気づき、推測し、そこに意味を見出そうとする機能のことです。メンタライジングは幼少時から養育者とのやりとりのなかで育つもので、外傷的育ちを抱える方の困難は、この機能がより失調しやすくなることからもきています。メンタライジングは大人になってからも成長することができます。一人で取り組むよりも信頼できる支援者との対話のなかでより伸ばしていくことができ、その時、当事者と支援者の間に「変わるための信頼（認識的信頼）」があることがとても重要になります。今回のオンライントークでは、このメンタライジングという概念について、職種の垣根を越えた啓発を続けてきた崔炯仁さんをお招きし、支援者・当事者・関心のあるすべての方々に向けてお話しいただきます。後半の対談では、トラウマインフォームドケアとの関連についても論じる予定です。